突然の心停止で尊い命を落とされる人は、日本では一日約100人いると言われています。
心臓が痙攣しポンプとしての役割を果たせなくなる、その状態を心室細動と言います。
AEDはこの心室細動を正常な状態に戻す除細動(電気ショック)器です。
平成17年4月19日、AEDの普及の為の講演会が札幌にて催されました。

■日時:平成17年4月19日
■会場:ロイトン札幌2階リージェントホール
■主催:健康スポーツ関連施設連絡協議会北海道支部
■協賛:ロイトン札幌 潟ニコ・コーポレーション
    フクダ電子北海道販売
●講 演 「AED2000年〜2005年経過と現状」
 藤田 佳弘 氏 浅井学園大学非常勤講師・北海道救急法研究会代表

【略歴】

・浅井学園大学非常勤講師

・北海道救急法研究会代表

・メディックファーストエイド
インターナショナルインスト
ラクタートレーナー

・NSCインストラクター

・日本赤十字社指導員





藤田氏は、これまで大学や北海道救急法研究会で応急救護手当の普及、 インストラクター養成などに尽力されており、この日は心疾患についての詳細、 AED普及率の現状などについてお話しいただきました。
日本におけるAED使用認可の経緯・経過などを、図や表で解りやすくご説明していただき、 AEDの認知度がまだ低い日本の現状に対しての疑問も提示されておられました。
解りやすいお話に我々のAEDに対する関心も高まったところで、藤田氏の講演は終わりを迎え、 次の河村氏の講演へバトンタッチとなりました。


●特別講演 「あなたは愛する人を救えますか」
 河村 剛史 氏 健康スポーツ関連施設連絡協議会会長・河村循環器病クリニック院長

【略歴】

・東京女子医科大学第一外科
胸部外科

・カリフォルニア大学
サンディエゴ校 胸部外科、
臨床外科准教授

・兵庫県立姫路循環器病セン
ター救命救急センター長

・兵庫県立健康センター所長

・(財)兵庫県健康財団理事







河村氏の講演はAEDの具体的説明からではなく、我々日本人の人命救助に対する意識の低さの指摘から始まりました。
1986年、バレーボールの試合中に、ある外国人選手が突然心臓発作で倒れそのまま亡くなった事件を例にあげ、 心肺蘇生が学校教育に組み込まれているアメリカと違い、日本は心肺蘇生に対する意識が低く、 とっさに適切な処置を取る事ができない傾向を指摘されました。
例えAEDという素晴らしい機械が発明されても我々の人命救助に対する意識が低ければ、 心肺蘇生法やAEDの積極的な導入には繋がりません。
河村氏は、「一般市民による心肺蘇生法」を普及させるため自ら啓発運動を開始し、 特に学校教育での指導に取り組んできた事を語られました。
【著書】

「一人で行う心肺蘇生のすすめ」
丸善株式会社

「実践的救命法心肺蘇生法」
美健ガイド社

「いざという時の救命処置の
やり方」
CD-ROM 兵庫県立健康センター
河村氏による心肺蘇生の実演

倒れている人を見つけたとき、「大きな声を出し、助けを呼ぶ」。 そしてすぐさま意識の確認を行い、意識がなければ救急車を呼ぶ。 救急車到着までの数分間の間に心肺蘇生を行う。このときにAED(自動体外式除細動器) を救命装置として使用するとより救命率が上がるのです。

「お互いの命を守る社会つくり」のために、我々一般市民の意識改革と、 AEDをあらゆる場所に設置することが必要なのだと河村氏は訴えられました。

誰か貴方のそばで倒れている人がいたら、大声で『助けてください!』と叫んでください。 死に直面している人を一人ぼっちにするような社会であってはならないのです


●特別展示

講演後、AED他の展示・説明が行われました。
河村氏をはじめとするスタッフに、参加者からの
積極的な質問がなされていました。


これまで日本では、AEDの使用は医師や救急救命士のみに認められていましたが、
2004年7月からは一般市民も使えるようになりました。
音声ガイダンスに従って簡単に操作できます。